日の目を浴びなかった駄文の供養をするの巻

みなさんこんにちは。
豊田の尻ちゃんこと、カレーの学校10期生・ひらりーです。

この投稿は、「カレーの学校アドベントカレンダー2020」の第18日目の記事です。

アドベントカレンダーに参加したことをすっかり忘れていて、カレーと全く関係のないことを書いてやろうかなと思ったんですけど(今年ハマった美容診療の話とか)さすがにそれもなんだかって感じなので、カレーのことを書こうと思います。

今回の記事は、わたしが随分前に転職活動をしていたとき、「好きなものについて自由に語ってくれ」系のよくある課題にて提出したテキストを、ちょびっとリライトしてお披露目しようと思います。

文字数の指定あったので、めっちゃ長いです。

ちなみに、この課題は提出したものの見事に落とされ、面接もしてもらえませんでした。
人事担当の◯◯さ〜んオゲンキデスカァ?(苦笑

日の目を浴びなかった文章としてここに掲載し、供養とさせていただきます。
ちょっと早いですが、2020年もどうもおつかれさまでした。

 


 

カレーという料理の不思議

わたしがカレーの魅力に取りつかれてから、かれこれ10年ほどが経ちます。それまでわたしの中でのカレーという料理は「材料を切って煮て放置したら出来上がる手抜き料理」という位置づけにあるものでした。

きっかけは、今の主人とお付き合いをしていたときのこと。初デートのランチのお店で、食べたこともないグリーンカレーを主人が注文していたことが始まりでした。わたしはなんかおしゃれぶって無難になんちゃらパスタセットみたいなのを頼んだ気がします。

料理が目の前に運ばれてきたとき、わたしが知っているカレーとはまったく違う容姿をしていたので、とても困惑したことを覚えています。鮮明に思い出されるのはその時の困惑だけでなく、私のカレーという概念を壊してくれた、とても美味なグリーンカレーの味でした。

当時わたしは辛いものが苦手で、容赦なく口の中を刺激してくる香辛料に苦戦をしつつも、それと同時にさわやかに駆け抜けていく爽快な香りと奥深い味わいに病みついてしまい、あっという間に完食してしまったのでした。

それからというもの、市販のルーを使って調理する、所謂 ”家カレー” ではなく、香辛料をベースとした ”スパイスカレー” を追い求めるようになり、カレーの沼にズブズブとはまっていくのでした。

そもそも、カレーとはどういう料理のことを指すのでしょうか。実はカレーという料理の起源や概念は、世界各地で様々な説があり、誰もそのすべてを正しく把握しきれていないと言われています。

カレーの起源として最も有力とされているのは、スパイス戦争時代、南インドのタミル・ナードゥ州にやってきたヨーロッパ人が、現地人が作っていた料理を指差し「それは何ですか?」と尋ねたという話です。現地人が「これはカリ(タミル語で具という意味)です。」と答えたところ、「なるほど、この料理はカリーというのか!」という、まさかのヨーロッパ人の誤解&誤読が起源とされています。

それから、スパイスを使って様々な食材を混ぜ合わせた料理のことがカリー(カレー)と呼ばれるようになり、インドから世界各地へ様々な形態の変化を経て、現在各地で食べられる「カレー」という料理になっていったとのことでした。

起源がちょっぴりマヌケならば、カレーという料理の概念も、あやふやでよくわからないものです。まずカレーを語る前に、カレー味とはつまり何味なのでしょうか。

カレーをカレーたらしめるもの、それはスパイスのブレンドによって生まれる香りと辛さ、そして見た目の色です。つまり「味」についての定義がないわけで、カレー味なんてものは実は存在せず、カレーの香りから連想される味のことを、わたしたちが勝手に「カレー味」と呼んでいるだけなのです。

例として、ビーフカレーとビーフシチューの違いは何でしょうか。両者レトルト製品の原材料を見比べてみます。するとなんと、スパイスの内容以外はほぼ全部一緒なのです。なんてこった!つまり「ビーフカレー」は「カレーの香りがするビーフシチュー」ということになります。

(解説:このあたりでカレーの学校の知識をいかんなく発揮している平山です)

このなんとも腑に落ちないカレーの概念ですが、あやふやであるからして、わたしたち日本人はバラエティ豊かで奥が深いカレー文化を自由に楽しめることができています。といいますのも、こんなにカレー専門店がひしめき合う国というのは、日本の横に出る国はいないといわれているくらい、独自の進化を遂げているのです。かつ、いまもなお発展中で、和食でもなんでもない「カレー」という料理は、もはや日本の国民食となりつつあるのです。

今回はわたしが考える、この不思議な料理カレーの沼にハマりだした人の、カレーキャリアステップについてご紹介しようと思います。

 

●ステップ1:全国の有名所のカレー屋さんを食べ尽くす

まずは、日本にどんなカレー屋さんが存在しているのかが知りたくなります。そして、片っ端から食べ尽くしていきます。これだけたくさんのカレー屋さんが存在する日本ですので、それなりに流派も分かれてきます。インド系(北派と南派もある)、スリランカ系、タイ系、欧風系、家カレー系、創作カレー系などなど…
みんな必ずどこかの流派のマイベストカレー屋さんに落ち着くはずです。ちなみにわたしがいちばん好きなカレー屋さんは、旧ヤム邸シモキタ荘です。

関連ランキング:カレー(その他) | 下北沢駅世田谷代田駅池ノ上駅

 

●ステップ2 スパイスカレーを自分で作るようになる

ステップ1であらかたカレー屋の開拓が住むと、お店のようなカレーを、自分の家でも作れるようになりたい!と思うようになります。スパイスカレーが国民食として認められてきた現代では、スパイスカレーのレシピ本が死ぬほど売っています。本だけでなく、ネットにもゴロゴロ転がっています。自分が好きなお店の味に近づけるよう、試行錯誤を繰り返す日々を過ごします。

ちなみに、わたしがスパイスカレー初心者さんにおすすめしたいのは、キューピー3分クッキングで紹介されていた、「クイックココナッツカレー」です。びっくりするくらい簡単なのに、とても美味しいスパイスカレーが食べられます。このレシピでは、スパイスカレーに必要な要素はざっくりと詰まっているので、ここから自分好みに開拓していくこともおすすめです。

▼クイックココナッツカレー|キユーピー3分クッキング|日本テレビ
http://www.ntv.co.jp/3min/recipe/20100701.html

 

●ステップ3 カレーについて学びだす

自作のカレーを作り続けていくと、必ずぶち当たる問題が出てきます。

なんとなくスパイスカレーのいろはがわかってはきたものの「スパイスカレーの正解がわからねえ!」という、気持ちが生まれてしまい、途方に暮れる時期が必ずやってきます。世に溢れているレシピはもうだいたい試した、スパイスをはじめとしたレアな材料もあらかた揃えた、でも最終的な着地点がわからない。これでいいのか、これであっているのか、ああああああ!!!という気持ちがMAXになった頃、カレーの極意を知っているであろう誰かに学びに行こう!という気持ちが芽生えます。

わたしも例に漏れず、上記のくだりをしっかりと経験し、カレーの極意を学ぶため、ほぼ日刊イトイ新聞で開催されていた「カレーの学校」の門をたたくことになります。(わたしは10期生です。)

▼カレーの学校 – カレースター計画 – ほぼ日刊イトイ新聞
https://www.1101.com/curryproject/school/

※現在のカレーの学校の最新情報はこちらから確認できます!

▼水野仁輔 | カレーの計画
https://www.curry-project.com/

最初は、自作のカレーをもっと上手に作れるようになりたい!そのためのヒントが欲しい!という気持ちでいっぱいでしたが、このカレーの学校、いわゆる料理教室とはまったく似て非なるものでございました。全6回の講義の中で、調理をする回はなんとゼロ。ほとんど座学、もしくはライブクッキングを見て、出来上がったカレーを食べる、そんな学校でした。

冒頭で記述しているカレーのうんちくについては、実はカレーの学校で学んだものです。カレーの起源や概念、スパイスの役割、カレー屋さんの苦労話などなど、こんな内容の講義を全6回受けるわけです。これで自作のカレーに変化が得られたのか…

答えは「YES」です。

確かに調理をする時間はなく、カレー作りのコツなど、まったくゼロではないにしろ、料理教室のようなテクニカルな内容では正直ありませんでした。ただし、前述したようなカレーの知識を得ることで、カレーがいかに自由に定義されたユニークな料理であるか、そして奥が深く、正解のない料理であるかを知ることができ、自作のカレーにゴールなんてものはなく、またゴールなんて作る必要がないということに気づくことができました。

また、カレーの学校の受講者は、様々なバックボーンをもっていて、年齢層も幅広く、ただただ「カレーが好き」という理由だけ集まっています。それゆえなんとも表現しがたいカオスな空間、かつネットワークが生まれていて、カレーの学校を卒業した今でも、頻繁に交流が続いています。これもカレーを愛するがゆえのおもしろさだと感じています。

 

●ステップ4 自作カレーをまわりの人達に振る舞い出す

ステップ3にて、もうある意味悟りが開けてしまったような状態になったら、周りの知人・友人たちにカレーを振る舞い出します。

この時点でだいぶカレーへの愛が深まっているため、まわりの人達から「カレーといえばお前(変態的な意味で)」という扱いを受けるようになります。

ただし、カレーの味は褒められます。わたしはまさに今ここらへんのステップに居ると思います。

 

●ステップ∞ カレープレイヤーになる

自作カレーを振る舞い尽くし、自分の味に自信がついてきた頃、ある一定のレベルに達すると「私はカレー屋さんになる!カレー屋こそわたしの天職だ!」と、起業する方がチラホラ出てきます。すばらしい!!!

(ステップ4〜ステップ∞のあいだに、間借りカレー屋としてジャブ的に期間限定で出店する方もいます。)

レベルを「∞」とし、「カレー屋を開く」ではなく「カレープレイヤーになる」と定義した理由として、現代ではカレー屋さんを開くというルートとは異なる、カレー愛の表現方法を持っている方がたくさんいます。

例として、カレーの学校の校長である水野仁輔さんは、日本において「カレーといえばもうこの人!!!」的な立ち位置の方ではありますが、店舗を構えてお店を出しているわけではありません。つまりカレー屋さんではありません。カレーの楽しさ素晴らしさを世に広めるべく、さまざまなアプローチで全国を駆け回っています。その一つがカレーの学校であり、Podcastでの配信であり、レシピ集やカレーにまつわる著書の執筆、はたまたスパイスカレーを手軽に楽しむための「AirSpice」というサービスの運営であったりします。

 

カレーという料理は、知れば知るほど不思議で、わたしたちが一言で「カレー」と片付けてしまえるほど簡単ではなく、奥がとても深いです。味わい、具材、形状、付け合せ、どれをとっても、他の料理に負けない独創性が生まれます。絶対的な知名度があるにも関わらず、ここまで正解のない料理が他にあるでしょうか。

わたしはカレーを食べることも、作ることも、学ぶことも、全て好きです。あらゆる方向に派生しながら進化を続けていく、不思議なこのカレーをこれからも追いかけ続けていきたいと思っています。

 


 

以上です。ご清聴ありがとうございました。
そして長文・駄文・お目汚し大変失礼いたしました。

あしたは同期の玉ちゃんが記事を書いてくれるそうです。お楽しみに〜〜!!

来年もどうぞよろしくお願いいたします!

Happy Christmas and Prosperous New Year♡

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