シニア猫のご飯問題について考える

いなりが我が家にやってきてくれたのが2011年、さばは2013年。

どちらも齢10ほどとなり、立派なシニア猫なのである。

たまに病院にお世話になることはありつつも、シニア猫と思えないくらい元気元気。健康診断の結果も良好。お気に入りのおもちゃやトンネルで大発狂し、毎日飛んだり跳ねたりと、彼らなりに毎日忙しく過ごしている。華麗に廊下を全力疾走してみせてくれるし。

表面上は元気に振る舞っているとはいえ、とっくにこの子等の生涯が折り返し地点を過ぎていることは、重々承知している。子猫が成猫になるようなスピード感で、老いるときはあっという間に老いてしまうのだろう。考えただけで目頭がアツくなる。べそべそ。

(長生きはしてほしいんだけど)残り少なくなってきているニャン生を、できるだけ多幸なものにしてあげたい。美味しいものをたらふく食べて、健やかにのんびり過ごしてほしいと思っている。

思っているんだけれど・・・!!

最近、いなりがご飯ストライキを起こしている。

シニア猫は体質の変化や嗅覚の衰えなんかで、急にご飯の好みが変わるとは聞いていたものの、早速直面するとは・・・。

いなりは下部尿路に問題を抱えがちなので、ロイヤルカナンの療養食を与えているのだが、突然その味に飽きたらしく、与えても食べずにそのまま放置されている。

いつもあげてるのはロイヤルカナン キャットフード ユリナリー S/O オルファクトリー ライト

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はじめこそ「急に食欲なくなっちゃって、ひょっとしたら何かの病気なのかもしれない・・・!!」とソワソワしていたものの、違うフードを与えると、なんのこたあない、もりもりと食べるではないか。

食欲がしっかりあるのはわかったから一安心ではあるものの、がっつくフードは一般食なので、いなりに長期間与えることはできない。

(油断するとこういった感じの仕上がりになる。)

一般食のほうが嗜好性が高く作られているからおいしいんだと思う。おいしいものを食べさせてあげたいけど、いかんせん下部尿路系の療養食で縛りがあるので、選択肢が!少ない・・・!!

一方さばのほうは、バカ舌なので選り好みせずなんでもガツガツ食べる。

実はさばも下部尿路やらかしたことがあり、いなりにあわせて療養食を食べさせていたが、いなりほど下部尿路インシデンツは起きないタイプので、このままずっと食べさ続けるのも良くないと獣医さんに言われている。いよいよこのフード問題をきちんと解決すべきときがやってきたようだ。

何でも食べられるさばはさておき、いなりのフードは絶賛ジプシー中。もともとロイヤルカナンのユリナリーS/Oライトを食べていたのだけど、ドライフードよりもウェットフードのほうが嗜好性が高いとのことで、同じ商品のウェットタイプをいまは与えており、いまはとりあえず問題なく食べている。

ちなみに猫と一緒に暮らしている人はご存知かもしれないが、療養食はとにかく高い。高いうえに購入経路も限られるのでとても大変。しかもウェットフードのほうが割高なのである。お財布ぴえん・・・

さばといなりでしっかり食べ分けさせる必要が出てきたうえに、いなりのフードジプシー問題を解決しなければいけない。これはもう、脱・置き餌をして試行錯誤するしかないのだ。

我が家の猫ご飯スタイルは、以前は会社まで出勤していたので、朝起きて1回あげて、仕事から帰ってきて1回あげての計2回だった。だけどうちの猫たちは一気に食べずにちょこちょこ食いをするタイプなので、必然的に置き餌スタイルになってしまっていたのだ。

本来猫は、狩りをする動物なので、いつでもご飯にありつける環境で育っておらず、餌を少し残す習性がある。なので置き餌のほうが猫の本能的には合っている。

だけど置き餌を続けていると、どの猫がなんのフードをいつどのくらい食べたかが分からなくなり、健康管理としてあまりよろしくないとのこと。

ということで、シニア猫の健康のためにも、心を鬼にして脱・置き餌スタイルにチェンジすることにする。

これまで10年近くこのスタイルでご飯を食べていたので、切り替えることは大変だし、好きなタイミングで食べられないというのは少し酷な気もするけど、健康で長生きしてほしいから、ストレスにならない程度にチャレンジしていこうと思う。幸いにも在宅ワークなので、猫の様子は毎日確認できるしね。気長にやっていこう。

脱・置き餌をしていくにあたって、急にタイミングを制限するのではなく、目標とするご飯のタイミングに向けて、徐々に回数を区切っていくのがよいとのこと。

野良猫出身の割にはエサにガツガツしないタイプの我が家の2匹。食べ残されると腹が立つから、1日3〜4回の決まった時間にするのが目標。

  • 朝 8時くらい
  • 昼 13時くらい
  • 夜 18時くらい
  • (必要に応じて寝る前も 24時くらい)

今は1日6回くらい小刻みに与えるようにして、エサから猫が離れたら皿を下げる。こんな感じで徐々に鳴らしていきつつ、移行できるといいなあと。

エサ置き場のところで、じっと待ってるいなり見てると涙ほろりしちゃうけど、がまん。

経過があれば、またご報告します。

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